山口県萩市のグリーンツーリズムby 萩市ふるさとツーリズム推進協議会

海と山と歴史と。
萩で記憶に残る体験をしよう!

民泊インタビュー

INTERVIEW

林 康子さん

Yasuko Hayashi

春の受入が終わり、秋まで民泊小休止となる夏に、田万川で受入を行われている林康子さんを訪ねました。以前は保育園長さんとして活躍された林さん、たくさんの笑顔で愛おしそうに、子どもたちの話を教えてくれました。

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民泊受入を始めようと思ったのはどうしてですか?

以前から受け入れていらっしゃる知り合いから、中学生がお風呂を焚く話などを聞き、そういう風に萩の暮らしを伝えることができるんだ~、楽しそう~と思っていました。4年前の5月から、これまでに13回47名を受け入れました(2018年12月現在)

全員、男の子だそうですね!

私自身の子どもはみんな女の子なので、男の子の成長を見るのが楽しいんです。ちょっと悪く振る舞っても、中身は純粋で全てを出してくれる。一緒に遊んだり、時にはぶつかり合ったり、ドキドキ&ワクワクできるところが男の子の魅力です

保育園長のご経験がおありですが、それが活きることもありますか?

道徳や倫理のような考える時間を大切にしていて、『許すこと』についてよく話します。以前、民泊中に子ども同士でケンカが起きた時、『よ~く許してあげたね~』と抱きしめてあげると、心の壁がほぐれていくようでした。当時、保育園ではハグで始まりハグで終わる、そんな心の伝え方をしていました

ご自身は漁家や農家ではありませんが、体験内容はとても工夫されていらっしゃいますね。

ここでしかできない体験をしてもらいたい!という思いです。山間部の実家でお茶やヨモギを摘んだり、海産物加工施設や定置網漁船の水揚げ見学など、山と海の両方がある萩ならではの体験を取り入れています。男の子はやはり、海に入って思い切り遊ぶことが一番楽しそうですね。自宅からの眺めは、人工のものがほとんど目に入りません。そんな環境で、朝ごはんを庭で食べたり、季節を感じてもらうことも大切にしています。テレビはほとんどつけずにおくと、ささいなことや将来の夢など話すキッカケになります

お一人で受入れると、食事の準備もひと苦労では?

時間の調整が大変なので、1日目は魚、2日目は肉と、メニューをほぼ決めています。でも、男の子はたくさん食べるので、作り甲斐があってうれしいんです!

民泊を通して伝えたいことは何ですか?

中学生はまだ経験が少なく、例えばお風呂は焚かなくても入れるなど、普段は何もせずに済むことが多い生活だと思います。でも、買えば済むものではない、座っていて出てくるものではないという経験が、子どもたちが生きていくチカラになればと望んでいます

本当に、そう思います。

そう言えばこないだ、とてもうれしいことがありました。初めて受入したときの子が、フラッと父親と遊びに来てくれたんです。道の駅からウチまでの複雑な道を歩いて来たそうで、よく覚えていてくれたな~って。4年前は私より背が低かったのに、すごく伸びていて成長をとてもうれしく思いました