山口県萩市のグリーンツーリズムby 萩市ふるさとツーリズム推進協議会
風景も人の営みも美しい
萩の豊かな魅力を紹介します!
山口県北部に位置する萩市は、北は日本海、東は島根県に面し、山も海も島もある豊かなまちです。総面積は698平方メートルと広大で、「やろうと思えば、ほぼできる」と感じるほど資源に恵まれています。城下町などの観光のほか、県もしくは全国で上位を誇る特産物や、舌の肥えた食、息をのむ絶景、暮らしに根差した技が、面白いほどあります。もっとたっぷり体験していただきたい、そんな萩を紹介します。
移住者(事務局スタッフ)目線で語りますと、知れば知るほど豊富さに気付きます。というのも、萩では第1次産業が発達しており、質・量だけでなく種類も揃います。県内トップレベルの要素を持つ大根・トマト・ゆず・桃・日本酒・イカ・甘鯛・真フグ・牛肉などのメジャー級から、そば・自然薯・ワイン・わかめまで本当に多彩。鮮度が良いだけでなく生活の中では丁寧に加工しており、本物の地産地消が楽しめます。
萩と言えば、土塀から夏みかんがのぞく風景が有名です。それがよく見られる城下町は、今でも古地図を頼りに歩けます。江戸時代より町割りが変わっておらず、高杉晋作誕生地や木戸孝允旧宅など維新の志士ゆかりの地がそのまま残っており、彼らが通った道をリアルに歩ける、生きた博物館です。2015年には、城下町や松下村塾など萩の5資産を含む「明治日本の産業革命遺産」が、世界文化遺産に登録されました。
車を走らせることが、きっと楽しくなるはずです。佐々並・明木地区の、赤い石州瓦と黄金の稲穂が首を垂れる田園風景。川上地域の、雄大な阿武川水面上に立ち込める川霧。夕日が美しい萩地域の菊が浜。雲海に出会える福栄地域。一面の銀雪に心洗われるむつみ地域。荒々しい波を受けてそびえる須佐地域のホルンフェルス。日本海の水平線がただまっすぐ伸びる田万川地域。スケールが大きく、エネルギッシュです!
風情あるまち並みや風習が今も大切にされる萩は、伝統がしっかりと受け継がれています。約400年の歴史を誇る萩焼をはじめ、県内最大級の酒どころとして知られる酒蔵、しろ魚をとる伝統漁法として江戸時代から続く四手網など、手仕事ならではの技は萩の宝です。産業だけでなく、例えば旧暦の七夕やひな祭り、各家庭の台所でつないできた郷土料理など暮らしの中にも伝統は息づいており、萩の真価となっています。
萩にお越しになった方に「萩の子どもたちは、知らない人にもあいさつしますね」と驚かれることがよくあります。萩は松下村塾に代表されるように、教育のまちという側面を持ち、勉学だけでなく人間力も幼いころから養われます。素朴で飾らず、親切で努力を惜しまない気質を感じ、会いに行きたくなる人が多いように思います。まちのゲストハウスでは、地元と来萩者が境目なく交流する心地よい場が生まれています。